ミネラルウォーターか水道水か。
これは水界隈(?)では本当によく見る話題であり、様々ご意見はあるかと思います。
今回は私の主観で水道水とミネラルウォーターのどちらを選ぶべきかを述べていきたいと思います。
今回の記事は、
- 水道水とミネラルウォーター どっちがトータルでお得なのか知りたいという方
- ミネラルウォーターは高いけど、水道水よりは味がマシだから使っているという方
- 水道水のカルキ臭をもう少し改善してミネラルウォーターよりお得に使いたいという方
こんな方に向けて書いています。
この記事を読むと、
水道水とミネラルウォーターの
- 安全性
- 味
- 環境への影響面
- 経済的コスト面
における違いが分かるようになります。
【安全性:水道水vsミネラルウォーターどっちを選ぶべき?】
(結論)安全性は水道水の勝ち
安全性で言うと、水道水に軍配が上がります。
理由は2つ。
- 1つは安全基準
- もう1つが塩素処理です。
(水道水の安全性)
水道水の安全基準は水道法第4条に定める「水質基準に関する規定」により基準が定められており、
- 健康に関する項目31
- 性状に関する項目20
の合計51項目の安全基準で規定されています。
これらの基準値は科学的根拠に基づき、
- 体重50kgの人が1日2ℓの水を飲むと言う条件のもとで
- 1日あたりの許容摂取量をベースに算出
- 生涯にわたって飲み続けても健康に影響のない濃度
ということで設定されているそうです。
そしてこの基準は逐次見直し・アップデートがされているようです。
(ミネラルウォーターの安全性)
ミネラルウォーターは食品衛生法により「水のみを原料とする清涼飲料水」と定義されており、その安全基準は清涼飲料水の基準に基づいています。
ミネラルウォーターのチェック項目数は水道水の51項目と比較して少なく、製造過程によりチェック項目の数が異なります。
- 殺菌・除菌工程がある場合:39項目
- 殺菌・除菌工程がない場合:14項目
食品衛生法では、ミネラルウォーター類は原則として抗菌・除菌が必要と規定されています。
【味:水道水vsミネラルウォーターどっちを選ぶべき?】
(結論)味はミネラルウォーターの勝ち
味で比較するとミネラルウォーターの勝ちと言っていいと思います。
理由としては、
- ミネラル成分
- 硬度
- 塩素
これらの成分の影響などがあると思います。
それぞれを見ていきましょう。
(水道水の味)
日本の水道水は一般的に軟水に分類されます。
採水地によってミネラル成分の含有量が変わるため、美味しい地域とそうでない地域があります。
軟水の特徴はまろやかで味わいがすっきりとしていて飲みやすいという事です。
しかし水道水の場合はその浄水過程で塩素処理がなされていて、この塩素処理があるから高い安全性も担保されているわけですが、その塩素由来のカルキ臭が味に強く影響しています。
(ミネラルウォーターの味)
ミネラルウォーターの場合は製造過程での塩素処理がなされないため、カルキ臭とは無縁です。
なので臭いが気になるということはほとんどなく水道水よりも飲みやすいです。
しかしミネラルウォーターの場合は水源や処理の仕方によって水の性質が異なり、
- ミネラル成分
- 硬度
などで飲みやすさが大きく変わります。
日本を水源としたものは軟水、海外からの輸入のものは硬水の傾向があります。
【環境への影響:水道水vsミネラルウォーターどっちを選ぶべき?】
(結論)環境への影響面では水道水の圧勝!
環境への影響を考えた場合、両者の差はかなり大きくなり
圧倒的に水道水が環境に優しいという結果になります。
これは、
- CO2の排出量
- ライフサイクル
というのが要素としてあるようです。
(水道水)
水道水は流通の過程や輸送、また容器を使用しない点などから環境への負荷は非常に少ないとされています。
(ミネラルウォーター)
一方でミネラルウォーター(特にペットボトル)はそのライフサイクル全体(採水、容器製造、充填、輸送、販売、廃棄処理)において、水道水と比べて大量のCO2を排出します。
特にペットボトルの
- 製造
- 販売
- 流通
- 廃棄
この各段階で排出する環境負荷は水道水のなんと250倍にもなると試算されています。
また、輸送によるコスト(特に海外からの輸入のミネラルウォーターの場合)は環境にかかる負荷がさらに大きいとされています。
【コスト面:水道水vsミネラルウォーターどっちを選ぶべき?】
(結論)コスト面でも水道水の圧勝
コスト面でも圧倒的に水道水の方が経済的です。
先ほども述べたように、
ミネラルウォーターは製造過程で様々なコストがかかっており、そのコストは当然価格に反映されます。
まず前提として、飲み水と調理用のおおよその水の使用量。
1人当たり必要量は、
- 飲料水:約1リットル/日
- 調理用水:約2リットル/日
- 合計:約3リットル/日(飲用・調理用を合わせた推奨量)
として1000ℓ(ざっくり約1年)のコストで比較する。
これをベースに話をしていきたいと思います。
(水道水のコスト)
水道水の価格は以下の通りです。
- 平均単価:約160円/1000リットル(1m3)→名古屋市の水道料金
- 一般家庭の使用量を考慮すると、飲料水としての使用コストは非常に低い
1000リットルで160円って安すぎません?
1ℓに換算すると、なんと0.16円!!
(ミネラルウォーターのコスト)
一方でミネラルウォーターはどうでしょうか。
以前Amazonで見つけた、ペットボトル2ℓ 9本入りで1,116円で計算してみましょう。
1ℓあたりが62円となるので、1000ℓだと62,000円となります。
それでも水道水の160円と比べるとめちゃくちゃ高いことがお分かり頂けるでしょうか。
コストの差はこのくらい違うということです。
これは1人での計算なので、家族の人数が増えればそれに合わせて必要量や使用量は増えるので、ますます差は大きくなります。
では、どうすれば良いのでしょうか?
【私の結論:水道水vsミネラルウォーターどっちを選ぶべき?】
(結論)個人的には水道水が余裕で勝ち!
やはり水道水を選ぶべきです。
ここまで、
- 安全性
- 味
- 環境への影響
- 経済的コスト
で比較してきましたが、味以外は水道水の勝利でした。
唯一ミネラルウォーターに負けた味の面でも、カルキ臭がなければ差はほとんどないと思われます。
そこで登場するのが浄水型ウォーターサーバーです。
これを使えばコスト面(平均で月4,000円くらい)でのは差は小さくなりますが、
- 味の面でもミネラルウォーターに引けは取らない
- 使いたい時にすぐ冷水・温水を出せる
- 安全性や安心感ではさらに差がつく
- 環境に優しい
- ボトルを置くためのスペースや冷蔵庫で冷やす手間、空いたボトルを捨てる手間がなくなる
などメリットがたくさんあります。
トータルで考えたらメリットしかないと言っても良いくらいです笑
コスパの良い浄水型ウォーターサーバーに興味のある方はぜひ導入してみてください。
早ければ早いほど得する期間も長くなるし、メリットも長く享受できるので迷ってる方もぜひ!
こちらの記事におすすめの浄水型ウォーターサーバー9選を紹介していますので、
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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