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PFASとは?水道水への影響は?

目次

【地下水や井戸水、水道水から検出されているPFASとは?】

最近こんなニュースを聞いたことはありませんか?

「〇〇県の井戸水から基準値の〇〇倍のPFASが検出されました」

こういうやつです。

今回話題にしたいのはこれ。

PFAS(ピーファス)と読みます。

このPFASが日本中の色々な場所から検出されているという話です。

以前に日本の水道水はアジアで唯一そのまま飲める水だという記事を書きましたが、

その世界最高峰の日本の水道の信頼性はどうなの?

というのが気になり調べてみました。

(PFASとは?)

PFASは「第2のダイオキシン」とも言われ、

強力な炭素-フッ素結合を特徴とする4,700種類以上の合成化学物質のグループです。

これらの物質は撥水性と撥油性があることで知られており、

  • 消火泡
  • 焦げ付き防止調理器具
  • 汚れ防止布地

などさまざまな用途に使用されています。

(PFASはどこから来たの?)

PFASが検出されたのは主に

  • 工場からの排水
  • 空港や軍事基地での泡消化剤

からで、理由としては

PFASは水に溶けやすい性質があるため、

使用された後に地下に染み込んでこれらの施設の周辺の地下水や井戸水、水道水から多く検出されたものとみられています。

(PFASによる問題は?)

PFASは人や野生動物の体内で蓄積しやすくいつまでも残留するため、「永遠の化学物質」とも言われています。

PFASによる汚染はすでに全世界に及んでいるとされ、北極のアザラシやシロクマなどの動物や、アメリカや日本など様々な国の人の体内からも検出されています。

【どうしてPFASが地下水や井戸水からも検出されたのか?】

(自衛隊や米軍の基地や空港)

基地や空港からPFASが多く用いられるところ。

それは泡消化剤です。

泡消化剤に含まれるPFASが長年に渡り地下水や土壌を汚染し続けています。

(半導体の製造工場)

半導体工場や金属加工の研磨剤や表面加工剤にもPFASは用いられています。

そこで使われたPFASは、水に溶けやすい性質もあり排水とともに河川や海に排出されています。

(包装容器)

食品業界にもPFASは多く用いられています。

例えばハンバーガーに代表されるファストフードの容器包装など油を弾く容器にPFASは用いられており、その水に溶けやすい性質で容器から溶け出し食品を汚染していることも分かってきました。

【このままPFASが体内に蓄積され続けたら?】

一般に化学物質のリスクは、

  • その物質の毒性・有害性の程度
  • 曝露量(摂取量)

この2つの要素で決まります。

簡単に言うと、

  • 短期間であっても毒性の高いものを摂取するのはヤバい
  • 毒性の低いものでも長期間摂取し続けるのはヤバい

という事です。

(そもそもPFASによる健康リスクって何なの?)

4,700種類もあるPFASの全てのリスクは未だ分かっていませんが、最も多く検出されている

  • PFOA
  • PFOS

の2種類に関しては徐々にその健康リスクが分かってきました。

それによると、

  • 環境ホルモン作用
  • 発癌性
  • 免疫力の低下
  • 肝臓・生殖器への毒性
  • 潰瘍性大腸炎

などが代表的なものです。

(海外のPFASの安全基準値)

PFASの安全基準値は国によってバラバラで、今回は飲料水における安全基準値を紹介していきます。

厳しいところですと、

  • EUが4.4ng/ℓ(PFAS合算)
  • アメリカがPFOS、PFOAそれぞれ4.4ng/ℓ

緩いところですと、

  • ドイツおよびイギリスがPFOS、PFOAそれぞれ100ng/ℓ
  • カナダなんかではPFOSが600ng/ℓ、PFOAが200/ℓ

となっております。

が、こういう場合はぜひ厳しいところを見習ってほしいところ笑

基準自体は緩いドイツですが、

血液中のPFAS濃度が一定を超えたらすぐに低減策を取るように言われているようで、それなりに対策はとっている模様です。

それに対して我が日本ではどうか。

(日本のPFASの安全基準値)

日本での飲料水におけるPFASの安全基準値は、

PFOS、PFOA合算で50ng/ℓという基準です。

EUほどガチガチではありませんが、カナダほど緩くもない笑

ですが、ドイツなどのように摂取量を測っている訳でもないので、それぞれがどの程度PFASを摂取しているのかは全く分かりません。

これって結構ヤバいのでは…?

Screenshot

【そのままPFASが含まれた水道水を飲んでいたらヤバくない?】

(現在は調査中)

今後心配なのは、このままPFASを摂取し続けていった時にどうなってしまうのかという事。

先ほどPFOAとPFOSの健康リスクを述べましたが、PFASはPFOAとPFOSだけにあらず。

特に日本人は様々な種類のPFASによる曝露があるとされていますが、2016年を最後に全年齢を対象とした継続的なモニタリングが行われていないため、そういった制度の早期導入が求められています。

北海道大学はPFAS11種を含む有機化学物質が子供の成長にどのような影響を及ぼすのかという調査を行いました。

その結果、

  • 低体重
  • 甲状腺ホルモンや性ホルモンの異常
  • 免疫力底による感染症リスク
  • 神経発達の異常
  • 脂質代謝異常

などのリスクがあるとされました。

【PFASを水道水から除去するために、私たちができる事とは?】

これらのリスクを下げるためには、根本的には工場や基地などからの排出をなくす事でしょう。

しかし、これは国が動かなければ出来ないことであり、

それよりもPFASを用いない泡消化剤の登場を待つ方が現実的でしょう。

私たち個人のレベルで出来ることと言えば

「PFASへの暴露を減らすこと」くらいしかないのが実情でしょう。

特に飲み水をどうするのかという問題はかなり大きい要素だと思います。

そこで対策を取ろうと思いついたものが以下になります。

(対策①煮沸?)

パッと思いついたのが煮沸。

しかしPFAS対策としてこれは悪手。

PFASは煮沸してどうにかなるものではないです。

むしろ水分が蒸発することで相対的に濃縮される可能性があるので、煮沸は効果なしです。

(対策②水道水は使わない?)

パッと思いつくのがミネラルウォーター。

しかしミネラルウォーターの水源は地下水や湧水。

先ほども書いたように、

PFASによる地下水の汚染は進んでいるため、ミネラルウォーターも安全とは言えません。

実際、ジョンズ・ホプキンス大学の研究では100以上のボトル入り飲料水製品のうち39製品からPFASが検出され、Consumer Reportsの調査では、47種類のボトル入り飲料水のうち43種類からPFASが検出されています。

数値としては低いものではありますが、ミネラルウォーターの浄水処理は日本の水道水ほど強力な処理がされていないためリスクとしては低くはないです。

(対策③濾過?)

そうなるとやはりウォーターサーバーで浄水して使うのが現実的。

PFASの除去率はメーカーや機種によっても異なりますが、概ね除去率80%くらいはありそうかな?というのが私の感想です。

【これからPFASを含有した水道水と向き合っていくには】

(基本的には自衛するしかない)

本来であればこういった問題は企業がきちんと対応するように国が指導なり命令なりしなければなりませんが、いつやってくれるのかハッキリせず、どうにも心もとない。

であれば自分たちで対策をして暴露を極力少なくできるように自衛していくしかない。

ということでいくつか対策として思いついたことを書いていきます。

(脱水道水でミネラルウォーター生活をするか)

まず思い付いたのがミネラルウォーター。

これの良い所は何と言っても「始めやすい事」

ミネラルウォーターを買えばいいだけなので、たいして苦労も要りません。

私自身、以前はペットボトルを買ってそれを飲料水として生活をしていましたが、短所は結構あると思っていました。

  • まずコスト面。飲み水だけならいざ知らず、料理に使う水などもミネラルウォーターにするとなると結構な量を買わなくてはいけない。
  • そして冷蔵庫に保管しておく必要も出てくるでしょう。
  • 予備のボトルを置いておくスペースも必要でしょう。
  • さらには空になったボトルを捨てるという手間もかかるでしょう。

こんな風に、ミネラルウォーターは始めるのは簡単でも継続するのは意外と大変です。

そして先ほども書いたように、ミネラルウォーターの安全性は水道水に比べるとやや落ちるということも加味すると、あまり良案ではなさそう。

(浄水器をつけて水道水を浄水して使うか)

それなら蛇口に浄水器を取り付けるのはどうでしょうか。

  • ボトルを購入したり
  • 保管のためのスペースも必要ないし
  • 空のボトルを捨てることもない

そしてミネラルウォーターよりも安全性の高い水道水を浄水して飲むので安全性も高そうです。

実際に、ミネラルウォーターよりも手間や安全性という点では良いと思いますしこれは大きな長所です。

ただ短所としては、コスト面。

導入するのにも費用がかかるし、定期的に浄水フィルターを交換しなくてはならず、しかもそれにも安くない費用がかかる。

機種にもよるでしょうが

  • 蛇口一体型の浄水器な場合、導入するのに数万円。フィルター交換は2,000~5,000円の交換を年3〜4回、
  • セントラル型だと導入するのに20〜40万円ほど。フィルター交換は30,000円ほどの交換を2年に1回くらい

と結構な金額がかかるのがネック。

(個人的には浄水型ウォーターサーバーを推したい)

なので個人的には浄水器よりも浄水型ウォーターサーバーを推したいと思います。

浄水性能は浄水器にやや劣るかもしれませんが、その分使い勝手や機能性では勝ります。

というのは、サーバーだと

設定した温度の温水・冷水がすぐに出せる

というとても大きなメリットがあるからです。

さらにコスト面でも、

初期費用、サーバーの配送料がかからず月額料金のみ

という会社が多く、

フィルター交換に関しても定期的に無料で配送してくれるところが多い。

つまりコスト面で始めやすく続けやすいという特徴があります。

以上の理由からこのブログでは浄水型ウォーターサーバーをおすすめしています。

【必要だと思ったら!】

という事でこのブログでは浄水型のウォーターサーバーを推しています。

浄水型ウォーターサーバーは、ミネラルウォーターよりも安全性の高い水道水を浄水することで

  • ミネラルウォーターより安全性が高く
  • 天然水のウォーターサーバーよりコスパが良く
  • 浄水器よりも使い勝手の良い

最強のサーバーだと思っています。

この記事を読んで浄水型ウォーターサーバーが必要だなと感じた方は、浄水型ウォーターサーバーについて厳選した記事も読んでみてください。

↓↓↓↓こちら↓↓↓↓

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