今回は水道水のカルキ臭についての記事です。
水道水が美味しくない大きな理由として「臭い」が挙げられます。
一見すると「味」とは別な話のようにも思えますが、実は匂いと味は密接に関わっています。
例えばかき氷。
いろんな味のシロップがあるように思えますが、基本的な味は実はどれも同じ。
匂いを変えることで違う味かのように認識させているのです。
水も基本的には同じです。
カルキ臭が不味さに強く影響していると思われます。
今回の記事は、
- 水道水のカルキ臭とは一体何なのか
- 水道水の安全性
- どうすれば改善するのか
について書いています。
この記事を読むことで、
- 体に悪いイメージのある水道水が、実は安全性を追求していった結果そうなったのだという事
- 水道水は結構厳しい基準のもとで提供されているという事
- カルキ臭のある水道水をどうすれば美味しく飲めるのかという事
これらについて分かります。
興味のある方はぜひ読んでいってください。
【水道水はなぜカルキ臭いの?】
(そもそもカルキ臭って何?)
カルキ臭とは、水道水に含まれる塩素とアンモニア性窒素が反応してできる「トリクロラミン」という物質が原因です。
もともとは消毒のために水道水に塩素が加えられたのですが、これがアンモニアと反応して独特の臭いを発生させるようになりました。
(カルキ臭い水道水は安全性はどうなの?)
カルキ臭があるのは、きちんと消毒された証拠。
カルキ臭の原因である塩素は水道水の安全を保つために必要なものであり、法律で定められた濃度は人体に無害です。
ですから水道水の安全性に関しては問題ないどころか、むしろ世界最高水準の安全性レベルといわれています。
水道水がまともに飲める国は、アジアだと日本のみ。
世界を見渡しても、
- オーストリア
- アイスランド
- アイルランド
- デンマーク
- オランダ
- フィンランド
- ノルウェー
- スウェーデン
などのヨーロッパ諸国くらいだそうです。
それってすごいことですよね。
(カルキよりもむしろ鉄)
カルキよりも水道管の材質として使われている鉄の方が人体への影響は大きいかもしれません。
本来、鉄は人体にとって必要な元素ですので適量を摂取する分には問題ありません。
しかし長期にわたって過剰に摂取してしまうと鉄過剰症などのリスクがあるため注意が必要です。
私が小学生の頃に校庭の蛇口から出る水の味はまさに鉄の味だったなぁと懐かしく思い出しますが、今時そんな学校もないでしょう。
【水道水はどこもカルキ臭いの?】
(私の中のイメージ)
私の中では東京や大阪といった都市部ほど水が不味いというイメージ。
やはり都市部ほど水質がよくないので、しっかり殺菌されているためカルキ臭が強くなるのかな?と思っていました。
なので美味しい水が飲める地域で育った方が進学や就職などで都市部に出てきて水を飲んだ時の衝撃は相当なものらしいです笑
(実際は)
調べてみると、どうやらカルキ臭が強い地域というのがあるらしいです。
これは、簡単にいうと水源が汚染されている可能性が高いところらしいです。
→汚染されている水ほど病原菌が多い
→感染症のリスクが高い
→しっかり塩素で消毒しないと!
という流れです。
なので都会の水道ほどカルキ臭が強くなる傾向があるようです。
水道水のカルキ臭は実は安全性の証明?
(カルキ臭と安全性の関係)
カルキ臭の強さと安全性の高さは関係があるんでしょうか?
結論から言うと、直接的な関係はありません。
なのでカルキ臭が強いほど安全性が高いとは言えないということ。
しかし、塩素が水中の細菌を殺して感染症のリスクを下げているということでもあるので、カルキ臭がするということはきちんと殺菌処理がなされているという事でもあります。
(水道水の基準)
水道水というのは、水道法に基づく「水質基準に関する基準」というもので51項目の基準が定められています。
これらの項目は、
- 健康に関する項目31
- 生活上支障関連する項目20
からなり、その安全性は世界トップクラスの高さです。
(ミネラルウォーターとの比較)
水道水とミネラルウォーターの比較はよくありますが、
結論から言うとどちらも安全性は高いです。
そしてどちらも法律で定められた基準を満たしている物です。
ただ、両者の基準がそもそも違うということは結構大事なところかもしれません。
- 水道水は先ほども述べた水道法
- ミネラルウォーターに関しての基準は食品衛生法
にそれぞれ基づく基準だと言うことです。
- 水道法だと五十の検査項目なのに対し、
- 食品衛生法だと44項目の基準
とミネラルウォーターの方がチェック項目が少なく、項目の更新頻度も少ない。
つまり基準値も水道水よりやや甘いと言うことが言えます。
それらの結果を総合すると、ミネラルウォーターよりも水道水の方がより厳しい基準でチェックされているため、安全性は高そうです。
【水道水のカルキ臭を改善するには?】
さて、安全性に関しては大変優れた水道水ですが、飲むにあたって問題なのはカルキ臭。
これさえ改善されたら最高ですよね笑
では、どうすれば良いのでしょうか?
(煮沸)
シンプルイズベスト。これが一番簡単ですよね。
煮沸することでカルキを抜く事ができます。
長所としては、
- 特別な道具もいらない
- カルキ(塩素)だけでなくトリハロメタンなども除去できる
この2点。
一方で短所としては、
- 沸かすのに時間がかかる
- 中途半端な煮沸では、かえってトリハロメタンなどの有害物質が増加する事がある
- ガスや電気などのエネルギーを消費する
- 水として飲もうとすると冷ます必要がある
この辺りでしょうか。
ケトルを使えばヤカンなどに比べれば格段に早くお湯を沸かすことが出来ます。
しかし、
- 冷ますのに時間がかかる
- いちいち電気代を食う
- 沸騰させ続ける事ができない
- 沸かしている間に他のことをやっていると忘れてしまう
自分自身の体験から、こういったデメリットがあると感じていました。
(浄水器を使用する)
そこで最初に考えたのがこれでした。
「浄水器を使用すればカルキやその他有害物質も除去できるのでは?」
と思っていました。
調べてみると、確かに浄水器を使えばカルキはもちろんそのほかの有害物質もかなり除去してくれそうです。
いったん取り付けしてしまえば、面倒なことも少なそうです。
しかし、
- 初期費用や維持費が結構かかること
- 定期的にフィルター交換も必要でそれにも費用がかかること
- 賃貸物件に住んでいる場合だと、工事の有無によって設置できない場合もある
などの理由から断念せざるを得ませんでした。
(ウォーターサーバーを導入する)
浄水器を断念してたどり着いた答えがこちら。
浄水型のウォーターサーバーを導入するということ。
それまではミネラルウォーターをペットボトルで飲んでいましたが、
- 割とコストがかかる
- 空になったペットボトルを捨てる手間がかかる
- ミネラルウォーターも実は安全というわけではない
以上の理由からやめていました。
浄水型ウォーターサーバーを導入した場合、ミネラルウォーターと比べると
- コストが安くなる
- 安全性の高い水を飲める
- ペットボトルのゴミが出ない
とメリットばかり。
一方浄水器と比較した場合も、
- コストが安い
- 工事は不要のサーバーが多い
ということでメリットばっかり。
そんなわけで最終的に浄水型のウォーターサーバーを選びました。
【結論:水道水をカルキ臭を除去して飲むなら浄水型ウォーターサーバー!】
(理由①)安全性の高い温水・冷水がすぐ使える
1番の理由はやっぱりこれ。
私の場合、頻繁に白湯を飲むことが多いので本当にありがたいです。
ケトルで沸かすと一旦お湯を沸かしてから冷ます必要があり、
この手間が意外と面倒臭いんです笑
なのでちょうどいい温度のお湯がすぐに使えるという事が実に便利に感じています。
料理に使うにしても、
- すぐに沸騰させる
- 水からじっくり沸かしていく
どちらも出来る。
これだけでも導入して本当に良かったと思っています。
(理由②)初期費用が安い
メーカーにもよりますが、初期費用0円のサーバーが多いです。
プレミアムウォーター、クリクラ、アルピナウォーター、などは初期費用がかかるようですが、月額利用料のみの初期費用0円っていうパターンが多い気がします。
(理由③)月額利用料も安い
浄水型ウォーターサーバーの月額利用料の相場は私調べでだいたい4,500円前後。
ただ、これはあくまで「平均」であって、エブリィフレシャスやLoccaのLittaなんかはこれよりもだいぶ安いです。
ここに関してはどのサーバーを選ぶかによっても変わってきますが、概ねこのぐらいと理解しておいて頂ければと思います。
【まとめ】
いかがでしたか?
今回は水道水のカルキ臭にまつわる色々をお話させて頂きました。
水道水の安全性の高さなどについても知って頂けたのではないかと思います。
個人的にせっかくこんな素晴らしい水道があるのに、これを活用しないのは勿体無いと思っています。
なので私は浄水型のウォーターサーバーという選択をしました。
浄水型ウォーターサーバーに興味を持ってくださる方が増えてくれたら嬉しいです。
皆様が良い選択ができますように。
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